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いろは歌

島津中興の祖といわれている島津忠良(日新斎)が残した「いろは歌」をご存知の方もいらっしゃるでしょう。
とくに県本土で教育を受けた方は「日新公いろは歌」として、その内容もよくご存知かもしれません。
元・カゴンマゴ嫌いの僕がその存在を知ったのは、15年ほど前です。
同僚の鹿児島出身の先輩と遊びに行った黎明館で、展示物として見たのが初見です。

いろは歌

その冒頭の句は「いにしへの道を聞きても唱へても 我が行いにせずばかひなし」というものです。
「先人のすばらしい行いや言葉を聞き覚えても、実践しなければ意味がない」という意味です。
先人達が後進のためにと残した、人生をかけて得た真髄を、ただの音の羅列にしてしまうのでは全く無意味、というか失礼ですよね。
耳が痛い人も多いかもしれません。
まさに実践するかどうかが学んだことを意味あるものにできるかの境目です。

余談ですがこうした箴言・警句が残っているのは需要があるからです。
つまり現代社会はまだこうした言葉を排除できるほど成熟した状態ではないということの表れです。
そう思うとなんだが寂しい気もしますが、言うは易しということは皆さん身に沁みてご存知のことでしょう。
(ソクラテスの結婚のすすめは至言として残りそうです…)

閑話休題。当時、某専門紙にいた僕はさっそく、この句を紙面で紹介しました。
するとすぐに北海道のある企業の会長さんから連絡がありました。「日新公いろは歌の書籍が欲しい」と。
紙面に載せたのは「い」の句だけです。その方には何か感じ取れるものがあったのでしょう。
僕は先輩に協力を仰ぎ書籍を入手し、会長さんに届けました。
日新公いろは歌には
「はかなくも明日の命をたのむかな 今日も今日もと学びをばせで」
という句もあります。
何かと言い訳して今日すべきこと(とくに学問)を一日延ばしにすることを戒めたものです。
戦国時代は「明日」は不確かなものでした。今と違って必ず来るとは限りません。
今すべきことは今やる、という思いには現在とは比べものにならないほどの重みがあります。
新聞を読んですぐに電話してきたその会長さんは、いろは歌のこの句を知らずとも、実践していたことになります。

金言・箴言・警句など人生訓は世に溢れています。これらを知っていても「我が行いにせずばかひなし」です。
今やるべきことは今すべきです。
そういえばまだ金言・箴言ではないでしょうが「今でしょ!」といって大ブレークした予備校講師もいましたね。
「思い立ったが吉日」です。
気づいた時にこそ、着手すべきです。


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