『ことばはちからダ!現代文キーワード』/現代文教材紹介
こんにちは。
普段ね、「現代文はほぼセンスなので勉強しなくてよい!」などという言葉によく出会います。
半分そうだね、と思いつつも、それが現代文の勉強をしない言い訳に使われている場合には、もったいないと感じます。
現代文も、勉強をすることで点数を上げられる科目だと思います。
現代文で勉強するべき内容は大きく二つ。
「文章の論理を追っていく力」と「言葉の定義とその背景の知識」。
で、今回紹介する教材「ことばはちからダ!現代文キーワード」は、まさにその二つ目の勉強にぴったり。
(タイトルの最後の「ダ!」が片仮名なのに少し時代を感じますが…)
そもそも、なぜ「言葉の定義とその背景の知識」が必要かわかりますかね?
言葉の意味自体が分からないと文章の意味が分からない、ていうのももちろんなんですが。
でも、現代文である以上、全く100%意味が分からない、なんてことは起きないんです。
日本語が読める私たちにとっては、初見の単語でも、ある程度の意味やニュアンスは想起できてしまうんですね。
ただし、ある程度想起できてしまうことが罠なんです。
たとえば「周縁(しゅうえん)」という言葉があります。
漢字も難しくないし、「周辺」て言葉にも似てるので、読んでいてもそんなに引っ掛からない言葉です。
「その辺のこと」て意味かな?なんて思って読み進めていく。
すると、この単語の意味を絡めた選択肢に引っ掛かって点を失ってしまったりする。
現代文で使われる「周縁」という言葉は、よく「中心」と対になって使われる言葉なんです。
「中心」の存在を前提として、「中心」から離れた存在を表すのに使われます。
「周辺」と似た意味ではないんですね。
たとえてみましょかね。
スポーツ万能で面白発言ができるいわゆるクラスの人気者キャラが「中心」。
だとすると、文科系で人馴染みが苦手で孤独を好む孤高の若者は「周縁」。
これでイメージ湧きやすくなるかな?
つまり「周縁」という言葉が文章の中で使われるとき、そこには光が集まる「中心」の存在も論の対象として存在しているはず。
そして「周縁」と位置づけられた存在は、中心からは離れた位置にいるものとして扱われてる。
ここまでわかる。
これが「言葉の定義」を知るということ。
なんとなく言葉の意味を類推して進めて行ってしまうと危ない。
正確な定義を知ることは大事ですね。
ただ、それだけでは現代文の点を上げるには不十分なのです。
もう一つ「その背景の知識」も抑えておけるとより点数が上げやすくなります。
現代文てのは世の中で優位とされているある正当性を批判して、別の物の正当性をアピールするための文章ですよね。
そんな文章の中で「周縁」と「中心」が扱われるとき、著者はどっちを批判していると思いますか??
おそらく、優位にある「中心」を批判し、一般的に劣位にある「周縁」の正当性を訴える場合がほとんどだと思います。
たとえば、現代文の中でよく「中心」に置かれるもの。
・都会
・資本家
・多数民族
・メジャーカルチャー
・中央政府
それに対して、よく「周縁」と置かれるもの。
・地方
・労働者
・少数民族
・マイナー(サブ)カルチャー
・地方勢力
これを見比べてみるとなんとなく気づいてくると思うのですが、「周縁」に置かれているものって意外と魅力的じゃない?
確かに一時期虐げられていたのかもしれないけど、今の時代に取り沙汰されているもの多くないですか?
そう。
実は「周縁」という言葉で表現されてきたものには、次の世界を生む潜在的なチカラがあるのでは?と期待しちゃうものが多いのです。
ここまでが「その背景の知識」。
さて。
では現代文で「周縁」という言葉が使われるとき、それが表す対象は、
・その時代や環境で「中心」とされるものからは離れた存在で、
・とはいえ、その「中心」に影響を与えるような潜在力があるもの
というところまでが読み取れるわけですね。
ここまでが理解できていると、文章を読むスピードが格段に上がります。
「「周縁」が出てきた、ということは…!」と、その後の展開の予測ができますから。
言葉の正しい意味を知っていれば、文章を間違いなく読むことができて、
しかも言葉の背景知識を知っていれば予測ができて、文章を早く読むことができる。
つまり文章を間違いなく、早く読むことができる。
すると点数も上がります。
話をギューーーーンと戻しまして。
今回は「ことばはちからダ!」の紹介をしておりました。
これまで長々と説明してきたことが、もっとわかりやすくより正確な言葉づかいで書かれています。
「周縁」以外にも様々な言葉と、テーマを説明してくれています。
基礎的で重要な言葉を使いこなすための第一章。
重要テーマに関する長文を読みながら頻出語を理解する第二章。
背景や歴史と絡めてやや難しい言葉を抑える第三章。
使いこなすとカッコいい難解なカタカナ語をババっと覚える第四章
ちょこっとしたコラムや小ネタもおススメです。
と、こんな構成になっております。
毎日コツコツ読んでいけば1ヶ月ほどで1周できるかな?
本書の中で扱われている言葉に関しては、まずは一度見たことがある状態をつくること。
その後は問題演習などで既視感のある言葉が出て来るたびに調べなおしていけば、だんだん身に付いていくと思います。
現代文、点数取れるようになると安定するのでおススメです!!
気になった方はコチラ(amazon)から
-----------------------------------
twitterやってます、見てね!
奄美市ランキング
普段ね、「現代文はほぼセンスなので勉強しなくてよい!」などという言葉によく出会います。
半分そうだね、と思いつつも、それが現代文の勉強をしない言い訳に使われている場合には、もったいないと感じます。
現代文も、勉強をすることで点数を上げられる科目だと思います。
現代文で勉強するべき内容は大きく二つ。
「文章の論理を追っていく力」と「言葉の定義とその背景の知識」。
で、今回紹介する教材「ことばはちからダ!現代文キーワード」は、まさにその二つ目の勉強にぴったり。
(タイトルの最後の「ダ!」が片仮名なのに少し時代を感じますが…)
そもそも、なぜ「言葉の定義とその背景の知識」が必要かわかりますかね?
言葉の意味自体が分からないと文章の意味が分からない、ていうのももちろんなんですが。
でも、現代文である以上、全く100%意味が分からない、なんてことは起きないんです。
日本語が読める私たちにとっては、初見の単語でも、ある程度の意味やニュアンスは想起できてしまうんですね。
ただし、ある程度想起できてしまうことが罠なんです。
たとえば「周縁(しゅうえん)」という言葉があります。
漢字も難しくないし、「周辺」て言葉にも似てるので、読んでいてもそんなに引っ掛からない言葉です。
「その辺のこと」て意味かな?なんて思って読み進めていく。
すると、この単語の意味を絡めた選択肢に引っ掛かって点を失ってしまったりする。
現代文で使われる「周縁」という言葉は、よく「中心」と対になって使われる言葉なんです。
「中心」の存在を前提として、「中心」から離れた存在を表すのに使われます。
「周辺」と似た意味ではないんですね。
たとえてみましょかね。
スポーツ万能で面白発言ができるいわゆるクラスの人気者キャラが「中心」。
だとすると、文科系で人馴染みが苦手で孤独を好む孤高の若者は「周縁」。
これでイメージ湧きやすくなるかな?
つまり「周縁」という言葉が文章の中で使われるとき、そこには光が集まる「中心」の存在も論の対象として存在しているはず。
そして「周縁」と位置づけられた存在は、中心からは離れた位置にいるものとして扱われてる。
ここまでわかる。
これが「言葉の定義」を知るということ。
なんとなく言葉の意味を類推して進めて行ってしまうと危ない。
正確な定義を知ることは大事ですね。
ただ、それだけでは現代文の点を上げるには不十分なのです。
もう一つ「その背景の知識」も抑えておけるとより点数が上げやすくなります。
現代文てのは世の中で優位とされているある正当性を批判して、別の物の正当性をアピールするための文章ですよね。
そんな文章の中で「周縁」と「中心」が扱われるとき、著者はどっちを批判していると思いますか??
おそらく、優位にある「中心」を批判し、一般的に劣位にある「周縁」の正当性を訴える場合がほとんどだと思います。
たとえば、現代文の中でよく「中心」に置かれるもの。
・都会
・資本家
・多数民族
・メジャーカルチャー
・中央政府
それに対して、よく「周縁」と置かれるもの。
・地方
・労働者
・少数民族
・マイナー(サブ)カルチャー
・地方勢力
これを見比べてみるとなんとなく気づいてくると思うのですが、「周縁」に置かれているものって意外と魅力的じゃない?
確かに一時期虐げられていたのかもしれないけど、今の時代に取り沙汰されているもの多くないですか?
そう。
実は「周縁」という言葉で表現されてきたものには、次の世界を生む潜在的なチカラがあるのでは?と期待しちゃうものが多いのです。
ここまでが「その背景の知識」。
さて。
では現代文で「周縁」という言葉が使われるとき、それが表す対象は、
・その時代や環境で「中心」とされるものからは離れた存在で、
・とはいえ、その「中心」に影響を与えるような潜在力があるもの
というところまでが読み取れるわけですね。
ここまでが理解できていると、文章を読むスピードが格段に上がります。
「「周縁」が出てきた、ということは…!」と、その後の展開の予測ができますから。
言葉の正しい意味を知っていれば、文章を間違いなく読むことができて、
しかも言葉の背景知識を知っていれば予測ができて、文章を早く読むことができる。
つまり文章を間違いなく、早く読むことができる。
すると点数も上がります。
話をギューーーーンと戻しまして。
今回は「ことばはちからダ!」の紹介をしておりました。
これまで長々と説明してきたことが、もっとわかりやすくより正確な言葉づかいで書かれています。
「周縁」以外にも様々な言葉と、テーマを説明してくれています。
基礎的で重要な言葉を使いこなすための第一章。
重要テーマに関する長文を読みながら頻出語を理解する第二章。
背景や歴史と絡めてやや難しい言葉を抑える第三章。
使いこなすとカッコいい難解なカタカナ語をババっと覚える第四章
ちょこっとしたコラムや小ネタもおススメです。
と、こんな構成になっております。
毎日コツコツ読んでいけば1ヶ月ほどで1周できるかな?
本書の中で扱われている言葉に関しては、まずは一度見たことがある状態をつくること。
その後は問題演習などで既視感のある言葉が出て来るたびに調べなおしていけば、だんだん身に付いていくと思います。
現代文、点数取れるようになると安定するのでおススメです!!
気になった方はコチラ(amazon)から
-----------------------------------
twitterやってます、見てね!
奄美市ランキング