海外の大学受験事情
受験勉強の一休みに、ちょっとしたお話。
日本の一般的な大学受験はセンター試験と2次試験の点数によって合否を決めますが、
他の国ではどんな風に入学者が決められるか知っていますか?
わたしが高校生2年生のときにホームステイをしていたアメリカの家庭では、
1歳年上のホストシスターがいました。
彼女は高校3年生になって1ヶ月、日本の高校生ならそろそろ志望校を決めて受験勉強を始めて...という時期です。
ホストシスターはスクールバスで20分ほどの場所にある公立高校に通う理数系の学生。
高校の授業では物理やコンピュータ、宇宙の授業のほかに、金属ジュエリーの授業なども選択していて、
わたしは彼女にくっついて一緒に授業を受けさせてもらっていました。
学校が終わると課外活動として、わたしのような外国人留学生の生活サポートやホームステイの受け入れをしたり、
友人と立ち上げたバスケサークルで練習したり、
ヒスパニック(中南米からの移民)に対する差別について考え行動する団体に参加したりと活動的でした。
(ホストシスターの両親はアメリカ国籍を取得したメキシコ出身の方で、英語が上手ではありません。
ホストシスターは見た目はメキシコ人のようですが、アメリカ生まれアメリカ育ちの生粋のアメリカ人です。)
当時、周囲と同じように何となく進学して勉強し、まあそこそこ部活もやっていたというくらいの私は、
毎日たくさんの活動を自分で選択して行っているホストシスターにとても憧れました。
「なぜ毎日できるの?疲れない?」と聞いたとき、
「わたしはもっとパワフルでアトラクティブになりたいから、できることは何でも全力でやりたいの」と答えてくれました。
めっちゃくちゃかっこいい女性です。
高校生という単語でくくることができないほど、彼女はそのままで魅力的でした。
アメリカの大学は、多種多様な人材が集まることを良しとする傾向があります。
一律に高い学力の生徒が集まることよりも、個性的な同級生が集まることが優先されます。
多様な学生たちがチームで動いたり意見を交換しあう場も大学が提供します。
不確実な未来で活躍できるような人材を育てていこうというサポートプログラムも多くあります。
なので、大学の受験内容は学力の点数だけではなく、ボランティア活動や労働などの経験も必要とされます。
高校生は日常の課外活動としてボランティアを行ったり、夏休みを使って行ったりします。
ホストシスターの高校は夏休みが3カ月あったそうですが、
2ヵ月半はヒスパニック団体での活動ともう1つボランティアをして過ごしたと言っていました。
アメリカの高校生は成績だけではなく、
自分がどれほど情熱を持ったユニークな人間であるのかを示す方法を必死に模索して活動をしています。
幼い頃から自分が何者であるかをうまく示し続けるというのは、
歴史的にも移民が多いアメリカらしい行動だと思います。
話を戻すと、大学入学に学力だけが考慮されるわけではないということは、
逆に言えば「一夜漬け」は通用しないということです。
日本の受験勉強なら、3年生の1年間必死で知識を入れて演習を繰り返せば、
成績上位者に追いついて逆転できたりもしますよね。
ところがアメリカなら、自分がどんな人間でありたいかを長年の行動で示している必要があるのです。
3年生になってから「やばい、何かしなきゃ!」と思っても、すでに「何もしなかった2年間」という記録は変えることができません。
「あなたはそういう人なんですね」という評価になるんです。
わたしは高校生の時にホストシスターにこのことを教えてもらって、
日本の受験制度でわたしは助かったかもしれない・・・と思ったのを今でもよく覚えています。
(今になって、アメリカの教育制度で育ってみたかったと後悔のような感情を抱くことがたまにありますが笑)
あなたはどう思いましたか?
日本の受験制度の中で戦うあなたにとって、今すべきことが見えたでしょうか?
何事も始めるのに遅すぎるということはありません。
日々進歩でがんばりましょう!
日本の一般的な大学受験はセンター試験と2次試験の点数によって合否を決めますが、
他の国ではどんな風に入学者が決められるか知っていますか?
わたしが高校生2年生のときにホームステイをしていたアメリカの家庭では、
1歳年上のホストシスターがいました。
彼女は高校3年生になって1ヶ月、日本の高校生ならそろそろ志望校を決めて受験勉強を始めて...という時期です。
ホストシスターはスクールバスで20分ほどの場所にある公立高校に通う理数系の学生。
高校の授業では物理やコンピュータ、宇宙の授業のほかに、金属ジュエリーの授業なども選択していて、
わたしは彼女にくっついて一緒に授業を受けさせてもらっていました。
学校が終わると課外活動として、わたしのような外国人留学生の生活サポートやホームステイの受け入れをしたり、
友人と立ち上げたバスケサークルで練習したり、
ヒスパニック(中南米からの移民)に対する差別について考え行動する団体に参加したりと活動的でした。
(ホストシスターの両親はアメリカ国籍を取得したメキシコ出身の方で、英語が上手ではありません。
ホストシスターは見た目はメキシコ人のようですが、アメリカ生まれアメリカ育ちの生粋のアメリカ人です。)
当時、周囲と同じように何となく進学して勉強し、まあそこそこ部活もやっていたというくらいの私は、
毎日たくさんの活動を自分で選択して行っているホストシスターにとても憧れました。
「なぜ毎日できるの?疲れない?」と聞いたとき、
「わたしはもっとパワフルでアトラクティブになりたいから、できることは何でも全力でやりたいの」と答えてくれました。
めっちゃくちゃかっこいい女性です。
高校生という単語でくくることができないほど、彼女はそのままで魅力的でした。
アメリカの大学は、多種多様な人材が集まることを良しとする傾向があります。
一律に高い学力の生徒が集まることよりも、個性的な同級生が集まることが優先されます。
多様な学生たちがチームで動いたり意見を交換しあう場も大学が提供します。
不確実な未来で活躍できるような人材を育てていこうというサポートプログラムも多くあります。
なので、大学の受験内容は学力の点数だけではなく、ボランティア活動や労働などの経験も必要とされます。
高校生は日常の課外活動としてボランティアを行ったり、夏休みを使って行ったりします。
ホストシスターの高校は夏休みが3カ月あったそうですが、
2ヵ月半はヒスパニック団体での活動ともう1つボランティアをして過ごしたと言っていました。
アメリカの高校生は成績だけではなく、
自分がどれほど情熱を持ったユニークな人間であるのかを示す方法を必死に模索して活動をしています。
幼い頃から自分が何者であるかをうまく示し続けるというのは、
歴史的にも移民が多いアメリカらしい行動だと思います。
話を戻すと、大学入学に学力だけが考慮されるわけではないということは、
逆に言えば「一夜漬け」は通用しないということです。
日本の受験勉強なら、3年生の1年間必死で知識を入れて演習を繰り返せば、
成績上位者に追いついて逆転できたりもしますよね。
ところがアメリカなら、自分がどんな人間でありたいかを長年の行動で示している必要があるのです。
3年生になってから「やばい、何かしなきゃ!」と思っても、すでに「何もしなかった2年間」という記録は変えることができません。
「あなたはそういう人なんですね」という評価になるんです。
わたしは高校生の時にホストシスターにこのことを教えてもらって、
日本の受験制度でわたしは助かったかもしれない・・・と思ったのを今でもよく覚えています。
(今になって、アメリカの教育制度で育ってみたかったと後悔のような感情を抱くことがたまにありますが笑)
あなたはどう思いましたか?
日本の受験制度の中で戦うあなたにとって、今すべきことが見えたでしょうか?
何事も始めるのに遅すぎるということはありません。
日々進歩でがんばりましょう!